北川景子が芸能界に足を踏み入れたきっかけは、地元・神戸でのスカウトでした。モデルオーディションを経て芸能活動を開始して間もなく挑戦したのが、約1,100人以上が応募した『実写版 美少女戦士セーラームーン』のキャストオーディションです。
当時、火野レイ(セーラーマーズ)役を射止めた背景には、語り草となっている伝説的なオーディション秘話が存在します。最終選考において、他の参加者が歌やバレエ、華やかな特技をアピールするなか、高校生だった北川景子が披露したのはなんと「芋版(サツマイモを彫って作るスタンプ)」でした。黙々とサツマイモに彫刻刀を入れ、自分の名前を彫り上げたその度胸と独自の感性が、審査員の目を釘付けにしました。
クールで神秘的な巫女でありながら、内面に熱い正義感を秘めた火野レイのキャラクター像と、物怖じしない彼女の堂々とした佇まいが見事に合致した瞬間でした。演技経験ゼロからのスタートだったものの、毎日の過酷なアクション稽古やアフレコ指導を乗り越え、実写キャストとしての地位を確立していきました。