2022年末のペドロ・カスティジョ前大統領の失脚・拘束に伴い、副大統領から昇格したディナ・ボルアルテ現大統領ですが、その政権運営は当初から険しい道のりでした。現地大手調査機関(IEPやDatum等)によるペルー大統領選 世論調査および内閣支持率調査では、大統領支持率が一桁台(5〜8%前後)という異例の超低空飛行を続けており、「歴代で最も不人気の指導者」と揶揄される事態に陥っています。
相次ぐ汚職疑惑(いわゆるロレックスゲート事件など)や治安悪化、南部を中心とする地方の経済停滞に対する不満が渦巻くなか、ディナ・ボルアルテ 後任の座を狙う動きはすでに熾烈を極めています。伝統的な右派、都市型リベラル、地方先住民層に支持基盤を持つ急進左派、さらには治安回復を最優先に掲げるポピュリストまで、20を超える政党が乱立する混迷状態に拍車がかかっています。