キムヨナと浅田真央の現在|不仲説の真相と2026年の絆を徹底比較

キムヨナと浅田真央の現在|不仲説の真相と2026年の絆を徹底比較

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二人のライバル物語を語る上で欠かせないのが、2010年バンクーバー五輪と2014年ソチ五輪における採点のドラマです。特にバンクーバー五輪において、浅田真央が女子史上初となる「1大会3度のトリプルアクセル成功」というギネス記録級の難度を達成しながら、キム・ヨナが叩き出した合計228.56点という驚異的な世界最高得点(当時)に対して約23点の大差をつけられた理由は、当時の採点システム(Code of Points)の構造にありました。

キム・ヨナの勝因は、ルッツ+トウループの3回転連続ジャンプの完璧な飛距離とスピード、そして当時の採点基準におけるGOE(出来栄え点)でほぼ満点を引き出す圧倒的な完成度にありました。スピン、ステップのすべてが最高レベルのレベル4を獲得し、プログラム構成点(演技構成点・PCS)でも隙のない評価を得たのです。

一方、浅田真央が挑み続けたトリプルアクセルは、基礎点こそ高いものの、踏み切りや回転不足判定のリスクを極限まで孕むハイリスクな技でした。基礎点重視の勝負を挑む浅田と、加点重視のパーフェクトパッケージを追求したキム・ヨナ。この競技戦略と美学の相違こそが得点差の本質でした。

そして2014年ソチ五輪、ショートプログラム16位という絶望的な淵から、浅田真央が見せたフリー演技「ピアノ協奏曲第2番」は、全ジャンプを着氷させて自己ベストを更新。メダルには届かなかったものの、世界中のフィギュアファンとスケーターを感涙させ、「フィギュアスケート史上もっとも美しい敗者の伝説」として永遠に語り継がれることになりました。

山口 彩花
著者

山口 彩花

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。