なぜ覚えられない?ギターのドレミファソラシドが5分で丸暗記できる法則

なぜ覚えられない?ギターのドレミファソラシドが5分で丸暗記できる法則

なぜ覚えられない?ギターのドレミファソラシドが5分で丸暗記できる法則の疑問点について、分かりやすい解説を詳しくお届けします。

ここまでの理論をふまえ、最短時間で指板のドレミを身体に定着させるための実践的トレーニング法を紹介します。ただスケールを上下するだけの反復練習を脱し、脳への刺激を変えながら定着を図るステップです。

ステップ1:人差し指を起点にする「1フレット1フィンガー」の徹底

運指の基本ルールとして絶対に崩してはならないのが、「指の守備範囲を決める」ことです。ローポジションで練習する場合、以下の通りにフレットと指を固定します。

  • 1フレット担当:人差し指
  • 2フレット担当:中指
  • 3フレット担当:薬指
  • 4フレット担当:小指

このルールを守らずに、押しやすい人差し指や中指だけでフレットを行ったり来たりする「1本指打法」を続けてしまうと、将来的にテンポの速いフレーズやコード移行に一切対応できなくなります。指が届きにくい小指や薬指もしっかりフォームに組み込むことが、後々の成長を左右します。

ステップ2:馴染み深い「童謡・シンプル曲」を単音で弾く

「ドレミファソラシド」の並びだけで練習を終えるのではなく、頭の中でメロディが完全に鳴っているシンプルな童謡を指板上で再現してみましょう。最もおすすめなのは「きらきら星」や「歓喜の歌(ベートーヴェン第9)」です。

例えば「きらきら星」の冒頭は、以下の通りに指を動かすだけで演奏できます。

歌詞:き ら き ら ひ か る 階名:ド ド ソ ソ ラ ラ ソ ポジション: ・ド:5弦3フレット(薬指)×2回 ・ソ:3弦開放(0フレット)×2回 ・ラ:3弦2フレット(中指)×2回 ・ソ:3弦開放(0フレット)×1回

自分がよく知っているメロディを指先で紡ぎ出せた瞬間、指板の点と点が音楽として結びつき、脳の報酬系が刺激されて練習のモチベーションが一気に跳ね上がります。

【プロの結論】単音練習を優先すべき人・コードから入るべき人の判断基準

ギターを始めるにあたり、「まずドレミ(単音)から覚えるべきか」「それともCやGなどのコード(和音)から覚えるべきか」という論争は長年続いています。指導現場の知見から導き出される客観的な判断基準は以下の通りです。

タイプ・学習目的推奨するアプローチメリットと注意点単音(ドレミ)から入るべき人
・エレキギターでギターソロやリフを弾きたい人
・指の力が弱く、Fコード等で挫折した経験がある人
・音符やメロディラインを論理的に理解したい人【スケール&単音メロディ先行型】
1音ずつ綺麗な音を出す練習から始め、運指の独立性を養う。指先の痛みが少なく成功体験を得やすい。ただしコード伴奏ができるようになるまでに少し時間がかかる。コードから入るべき人
・アコギで弾き語りをしたい人
・シンガーソングライター志望の人
・仲間と一緒にバンドですぐにバッキングを合わせたい人【オープンコード先行型】
C、G、Am、Emなどの基本コードを覚えてストローク練習から入る。短期間で「1曲通して伴奏する」快感を味わえる。ただし指板のどこが何の音かを把握するのが後回しになりやすい。

どちらのアプローチが絶対的に優れているというわけではありません。しかし、もしあなたが現在コードフォームの難しさに指が動かず行き詰まっているのなら、一度立ち止まって「単音のドレミ」に立ち返ってみてください。1本ずつの弦を確実に押さえ、澄んだ音を鳴らす感覚を取り戻すことが、結果としてコード演奏の安定性をも劇的に向上させる特効薬となります。

池田 達也
著者

池田 達也

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。