巻き終わった肉巻きを美しく焼き上げ、ジューシーさを極限まで引き出すための加熱セオリーを解説します。
フライパンを中火でしっかり温めたら、必ず「巻き終わりを下」にして並べます。最初に巻き終わりのタンパク質を焼き固めることで、箸でひっくり返しても肉がほどける事故を物理的に防ぐことができます。動かさずに1分半ほど焼き、焼き色がついたら転がしながら全体に香ばしい焼き目をつけます。
全体が白っぽくなり表面が固まったら、大さじ1の酒(または水)を回し入れ、弱中火にしてフタをして「2分〜2分半」蒸し焼きにします。この蒸気の力こそが、アスパラの芯まで熱を行き渡らせ、お肉をしっとり仕上げる決め手となります。
そして、誰もが唸る味わいを決定づけるのが調味料の配合比率です。甘みと塩気、照りのバランスを極めた「照り焼きタレの黄金比」は以下の通りです。
【照り焼きタレの黄金比率(アスパラ4本・肉8枚分)】
・醤油:大さじ2
・みりん:大さじ2
・酒:大さじ2
・砂糖:大さじ1
(比率:2:2:2:1)
お弁当用として「冷めても美味しい」状態を保つためには、このタレに小さじ1/2程度の片栗粉をあらかじめ溶かし込んでおくか、仕上げに強火で一気に煮詰めて肉の表面にトロリと絡ませることが肝要です。タレにとろみをつけることで、冷えた後もお肉の表面が乾かず、しっとりとした保水感が維持されます。