ネタとして愛される「なんやて工藤」の陰に隠れがちですが、服部平次というキャラクターの真の魅力は、命の重みと探偵としての矜持を語った重厚な名言にこそ宿っています。ファンの記憶に刻み込まれるべき、本物の名セリフを振り返ります。
「命には限りがあるから大事なんや…限りがあるから、がんばれるんやで…」
人魚島を舞台にした「そして人魚はいなくなった」(原作第28巻)において、崖から転落しそうになった遠山和葉を必死に救い上げた平次の言葉。不老不死の伝説に狂わされた人間たちを見つめ、有限の命こそが尊いと説いたシーンは、作中屈指の屈指の名場面として語り継がれています。
「不可能な物を除外していって残った物が…たとえどんなに信じられへん人間やとしても…それが真相なんや!」
名探偵シャーロック・ホームズの名言を引用しつつ、自らの信念として吐露した言葉。どれほど親しい人物や悲痛な動機が絡んでいようとも、探偵として真実から目を逸らさない覚悟が、工藤新一との強固な信頼関係を裏付けています。
これら本物の名言が示す通り、平次は単に騒ぎ立てるコミックリリーフではなく、死の恐怖に直面しても他者のために身体を張れる高潔な魂の持ち主です。ミームの面白さを超えたところに、彼が四半世紀以上にわたり愛され続ける理由が存在します。