スタミナ系ベトコンの影に隠れがちですが、一宮のラーメン界の地力を支えているのは確かな技術に裏打ちされた豚骨、醤油、そしてつけ麺の専門店たちです。
一宮濃厚豚骨ラーメンの現在地を語る上で欠かせない存在が、「博多らーめん ばりばり軒」です。愛知の地で本場・博多のクサウマな純豚骨を忠実に再現し、羽釜で骨の髄まで炊き出した濃厚なスープは、深夜になっても客足を途絶えさせません。低加水の極細ストレート麺が濃厚な脂とスープを絡め取り、卓上の辛子高菜や紅生姜で自分好みの味に仕立てるスタイルは、トラックドライバーから学生、ファミリー層まで幅広い胃袋を鷲掴みにしています。
対極に位置する一宮中華そば名店まとめの筆頭格は、前述した「中華そば 華丸」に加え、ノスタルジックな佇まいで地域に根ざす老舗食堂系中華そばです。節系魚介の香りが湯気とともに立ち上る一杯は、流行の変遷に左右されない風格を漂わせます。雑味を排したクリアな黄金色のスープに、噛み締めるほどに豚肉の旨味が溢れるクラシックな焼豚。一口すするたびに安らぎを覚える味わいは、週末の開店前から数十人の列ができる理由を雄弁に物語っています。
また、一宮市つけ麺ネットの反応を分析すると、近年は「濃厚魚介豚骨」の王道スタイルに加え、滑らかな「昆布水つけ麺」への言及数が急増しています。SNS上では「麺そのものが旨い」「小麦の香りが鼻を抜ける」といった麺自体の質を評価する投稿が目立ち、スープにディップする前に塩だけで食す愛好家のレポートが散見されます。自家製麺にこだわる職人肌の店舗が増加したことで、つけ麺は若者層を中心に単なる満腹志向から洗練された美食へと認識が塗り替えられています。