「ゼリーを食べるから」と主食代わりに与え続けた場合、カマキリの体内に深刻なダメージが蓄積します。最も致命的なのがタンパク質と脂質の絶対的な不足です。
カマキリが筋肉を維持し、メスが産卵のための卵巣を発達させ、幼虫が脱皮を繰り返して成長するためには、動物性タンパク質が不可欠です。昆虫ゼリーでは生命維持に必要な基礎代謝分の栄養素すら補えず、徐々に筋力が衰えて鎌を振り上げる力や壁に掴まる握力を失っていきます。
さらに、高濃度の糖分によって消化器系に過剰な負担がかかり、下痢や腹部膨満、内臓不全を引き起こして数日から数週間で急死するケースも後を絶ちません。カマキリの寿命は通常、成虫になってから数ヶ月ほどですが、昆虫ゼリー中心の食生活では確実に寿命を縮めてしまいます。ゼリーはあくまで緊急避難的な一時的給水以上の意味を持たないと認識すべきです。