1999年2月に発売された椎名林檎の1stアルバム『無罪モラトリアム』の収録曲である「丸の内サディスティック」。シングル表題曲ではないにもかかわらず、彼女のキャリアを象徴する屈指の人気ナンバーとなりました。
気になる曲名の由来について、椎名林檎本人は当時、東京・丸の内のビジネス街で働くOLたちへのシニカルな視線と自らの境遇を重ね合わせて命名したと明かしています。整然としたオフィス街で働く女性たちが抱えるであろう退屈や抑圧、そしてそこから逸脱したいという自虐的(サディスティック/マゾヒスティック)な衝動。彼女が10代後半のイギリス留学時代や上京直後に抱いていたリアルな心情が、この奇抜なタイトルに結晶化しています。