もうひとつ混同されやすい言葉に「前途遼遠(ぜんとりょうえん)」があります。どちらも目標達成の難しさを連想させますが、焦点が当てられているポイントが異なります。
「遼遠」とは、「はるかに遠く隔たっていること」を意味します。つまり「前途遼遠」は、「目指すゴールまでの道のりや時間が果てしなく長いこと」に重点を置いた言葉です。
・前途遼遠の焦点:ゴールまでの「時間・距離の長さ」(例:基礎研究の実用化までは前途遼遠だ)
・前途多難の焦点:道のりにある「トラブル・障害の多さ」(例:予算削減と人員不足で前途多難だ)
道のりが長くて果てしない場合は「前途遼遠」、障害や課題が次から次へと立ちふさがる場合は「前途多難」と使い分けることで、状況の解像度が格段に上がります。