Q1:炊飯器の保温ボタンを押して、蓋を閉めたまま作ってはいけないのですか?
A1:絶対に閉めないでください。炊飯器の蓋を密閉すると内部温度が70〜75℃近くまで上昇し、米麹の糖化酵素(アミラーゼ)が熱変性して壊れてしまいます。酵素が死滅すると大豆のでんぷんが糖に分解されず、全く甘くならない失敗作になります。必ず蓋を開けた状態にし、濡れ布巾を被せて55〜60℃を維持してください。
Q2:乾燥大豆を水で戻して煮るのが大変です。市販の大豆水煮缶でも作れますか?
A2:十分に美味しく作れます。大豆水煮缶(食塩無添加のもの)を使用する場合、水戻しや長時間の煮沸工程を完全にスキップできます。水煮缶の大豆を袋に入れて湯煎等で温めてから潰し、温かい状態(約40〜45℃)で塩切り麹と合わせるだけで、作業時間を大幅に短縮できます。
Q3:出来上がった白味噌が少し茶色くなってしまいました。食べても問題ありませんか?
A3:衛生上の問題はなく、安全に食べられます。大豆のアク抜き不足や、保温時間が長すぎたことによる軽微なメイラード反応(糖とアミノ酸の熱反応)が原因です。白さはやや損なわれますが、コクと甘味はしっかり保たれています。より純白に仕上げたい場合は、大豆の皮を丁寧に剥き、短時間で茹でこぼす工程を徹底してください。
Q4:完成後、冷蔵庫で保存していたら表面に白い粉のような膜が出てきました。
A4:白味噌の表面にできる白い膜の多くは、無害な「産膜酵母」またはアミノ酸の一種である「チロシン」の結晶です。しかし、塩分が低いため雑菌由来のカビである可能性も否定できません。異臭(シンナー臭や強い腐敗臭)がなければ、白い表面部分をスプーンで深めに削り落とし、残りの部分を速やかに小分けして冷凍保存してください。保存時は表面にぴったりラップを貼ることで発生を予防できます。