八木原判決に対するネットの反応を観察すると、SNSやYahoo!ニュースのコメント欄、5ちゃんねる等では世論が二分しつつも、厳しい処罰を求める声が圧倒的多数を占めています。市民感情を形成している主な論点は以下の3点です。
第一に、「呼び出さなければ事件は起きなかった」という因果関係への怒りです。「直接殴っていなくても、交際相手を深夜の公園に呼び出して複数人に囲ませた時点で、何が起きるか予測できたはずだ」「彼氏を死に追いやった張本人が軽い罪で済むのは納得がいかない」という、結果の重大性を重視する意見がネット上の7割以上を占めています。
第二に、「共犯者グループ内での同調圧力や力関係」に一定の理解を示す少数意見です。「周囲の凶暴な不良グループに逆らえず、パニックになって止められなかったのではないか」「川村被告らに精神的に支配されていた側面もあるのではないか」といった、若年層特有の人間関係の歪みに着目する声も散見されます。
しかし、法廷で明らかになった「被害者が暴行を受けている最中にコンビニへ行き、金を引き出そうとした行為」に対しては、冷酷さを批判する声が根強く、市民感情としては「共犯者の中で最も重い罪を背負うべきだ」という極論すら飛び交っています。この市民感覚の厳しさは、一般市民から選ばれる裁判員裁判において、量刑判断をより厳罰側へ押し上げる潜在的な圧力として作用する可能性があります。