天草エアラインの名を一躍全国区にしたのが、定期的に企画・実施される「1日全便搭乗(通称:1日10便チャレンジ)」です。これは、天草空港を早朝に出発し、福岡や伊丹を行き来しながら、夜に天草空港へ戻るまでの全10便に同じ乗客が連続で乗り続けるという前代未聞のツアー企画です。
搭乗客は、各空港に着陸しても制限エリアを出る時間はほとんどなく、降機して簡単な手続きを済ませたら、再び同じ「みぞか号」の同じ座席に乗り込みます。フライト中は毎回同じ客室乗務員と顔を合わせることになり、5便目を超える頃にはCAから「おかえりなさいませ!」と笑顔で迎えられる独特の一体感が生まれます。見事10便を乗り切った乗客には、特製の「搭乗達成証明書」や記念品が手渡されます。
また、同社の公式ファンクラブ的存在である「パラダイス倶楽部」や地域サポーター制度も活況を呈しています。会員限定のオリジナルグッズ販売や特別搭乗イベント、機体見学会などが開催され、単なる移動手段を超えた「乗ること自体が目的の熱烈なコミュニティ」が形成されています。