施工管理技士の仕事内容に対しては、かつてネット掲示板やSNS上で「激務」「拘束時間が長い」といった評判が根強く見られました。実際の現場ではどのような変化が起きているのでしょうか。
建設業界における時間外労働の上限規制(年960時間上限)が本格定着した現在、大手ゼネコンから地域の中堅工務店に至るまで、現場の労務環境は劇的な変革期を迎えています。4週8休制の導入率向上や、タブレット端末を用いた施工写真管理・電子黒板アプリの普及、BIM(Building Information Modeling)を活用した遠隔臨場検査の導入により、現場監督が夜遅くまで事務所で図面修正や書類作成に追われる姿は過去のものになりつつあります。
大手ゼネコンの若手施工管理技士への取材では、次のような生の声が聞かれました。
「入社前は泥臭いイメージがありましたが、現場のICT化が急速に進み、検査写真の整理や元請・下請間の指示出しはすべてクラウドで完結します。図面通りに構造物が組み上がっていく達成感や、街のランドマークを形作っていくダイナミズムは他職種では味わえません」
一方で、依然として工期遅延のプレッシャーや下請け職人との緻密な調整、気象条件による工程組み直しといった対人・現場ストレスが存在することも事実です。単なる作業員ではなく、数千万円から数百億円規模のプロジェクトを動かす「現場のオーケストラの指揮者」としての高度なマネジメント能力が求められます。