認知症の親を精神病院に入れる選択は非情か?入院条件と現場の真実

認知症の親を精神病院に入れる選択は非情か?入院条件と現場の真実

認知症の親を精神病院に入れる選択は非情か?入院条件と現場の真実について知っておくべき 事実を厳選して解説いたします。

Q1:本人が「絶対に入院しない」と激しく暴れる場合、警察や救急車を呼んでもよいですか?
A1:刃物を持ち出す、他人に暴力を振るう、自傷の恐れがあるなど、現に危険が生じている緊急時は迷わず110番・119番通報してください。警察官が駆けつけた場合、精神保健福祉法第23条に基づく「警察官通報」が行われ、指定医の診察を経て措置入院や緊急の医療保護入院へつながる法的ルートが存在します。家庭内だけで制圧しようとすると、家族が大怪我を負う恐れがあり極めて危険です。

Q2:精神科に入院させると、そのまま寝たきりになって二度と退院できなくなりますか?
A2:現在の精神医療において「一生閉じ込められる」ということは制度上あり得ません。診療報酬制度上、病院側も平均在院日数を短縮し、早期に地域や介護施設へ移行させることが義務付けられています。薬物調整により一時的に活動性が落ちるリスクはありますが、興奮や不眠が改善すればリハビリや作業療法が行われ、多くの場合は症状が安定した段階で介護老人保健施設(老健)や特別養護老人ホーム等へ退院・転所していきます。

Q3:医療費が高額になりそうで払えるか不安です。費用を抑える制度はありますか?
A3:健康保険の「高額療養費制度」を必ず申請してください。70歳以上であれば一般的な年金収入世帯の月額上限額は数万円程度(住民税非課税世帯ならさらに優遇)に抑えられます。さらに、自治体によっては「重度心身障害者医療費助成制度」や、退院後の通院・投薬に対して自己負担が1割になる「自立支援医療(精神通院医療)」などの公的支援が整っています。病院の医療ソーシャルワーカー(MSW)に入院初日から相談することで、自己負担を最小限に抑える手続きを案内してもらえます。

清水 千尋
著者

清水 千尋

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。