インターネット上の掲示板や美容系SNSを徹底調査すると、施術後に喜びの声をあげるユーザーがいる一方で、深刻な後悔を吐露する書き込みが後を絶ちません。現場のカウンセリングデータおよび当事者のリアルな証言から、口元整形のリアルな落とし穴を分析します。
最も多く見られるトラブルが、マリオネットラインの糸リフト失敗事例です。大手美容外科の口コミや実体験手記には、「挿入直後は引き上がったように見えたが、3ヶ月も経たないうちに元に戻り、口元だけが引き連れて笑ったときに不自然な窪みができるようになった」「糸の刺入口に強い痛みが数週間残り、大きく口を開けて食事ができなくなった」といった声が散見されます。口周りは顔の中で最も可動域が広いエリアであるため、糸の固定力が咀嚼や発声運動によって早期に緩んでしまう構造的弱点が存在します。
また、ヒアルロン酸注入における「アバター化」「モタつき」の被害報告も目立ちます。特に50代のマリオネットライン治療において、深く刻まれた溝を埋めようと過剰な量のヒアルロン酸(2cc以上)を一箇所に集中注入した結果、口元の厚みが増してかえって下顔面が重たく見えたり、笑顔を作った際にシワの部分だけが板のように硬く浮き上がったりする事態が報告されています。
美容皮膚科の臨床医は次のように証言しています。「患者様は『このシワを埋めてほしい』と口元の溝だけを指差しますが、そこだけを埋めるのは素人療法です。加齢による靭帯の衰えは顔全体で起きています。頬骨外側のリガメントやこめかみ付近をヒアルロン酸で引き上げるアンカー(錨)の役割を作ってから、最後に口元の影をわずかに補正するのが現在の定石です。木を見て森を見ない施術を行うクリニックを選ぶと、失敗の確率が跳ね上がります」。