「20MBの動画ファイルを添付しただけなのに、なぜか上限オーバーで弾かれた」という相談は、企業のITヘルプデスクや知恵袋などのQ&Aコミュニティで後を絶ちません。25MB未満であるにもかかわらずGmail容量オーバー送れない理由には、インターネット初期から続く通信プロトコルの構造的制約が関係しています。
インターネットメール(MIME規格)は本来、半角英数字のテキストデータ(7ビット文字)を送受信するために作られた仕組みです。画像やPDF、ZIP圧縮ファイルといったバイナリデータをメール本文に組み込む際、システム内部で「Base64」と呼ばれるテキストデータへの自動変換処理(エンコード)が実行されます。このBase64変換を通すと、バイナリデータの3バイトが4文字のテキストに置き換わるため、データ容量が約33%から37%ほど機械的に肥大化します。
つまり、パソコン上で「18.5MB」と表示されているファイルは、Gmailの送信処理に入った瞬間に約24.7MBへと膨張します。これがもし「20MB」のファイルであれば、エンコード後は約26.8MBに跳ね上がり、Gmailの25MBフィルターに即座に抵触してエラーを吐き出す結果となります。現場の実務における「直接添付の安全圏」は、25MBではなく実質18MB前後であると認識しておくのがプロの鉄則です。