ミリタリー系ボトムスを探す際、多くの人が「カーゴパンツ」「ファティーグパンツ」「ベイカーパンツ」の区別に頭を悩ませます。名称が混同されやすい3者ですが、ディテールと用途を整理すると明確な違いが見えてきます。
まず、カーゴパンツとの決定的な違いは「サイドポケット(蛇腹式のカーゴポケット)の有無」です。カーゴパンツは元来、貨物船の荷役作業員や空挺部隊がパラシュート降下時に装備を携行するために開発されたため、左右の太もも部分にマチのある大きな立体ポケットが付きます。そのため横にボリュームが出やすく、無骨で力強い印象を与えます。一方のベイカーパンツは太もも脇のポケットがなく、フロントの平らなパッチポケットのみで構成されているため、腰回りが非常にフラットでスマートなシルエットを保てます。
次にファティーグパンツとの違いですが、実質的には「ほぼ同義語」と捉えて差し支えありません。「Fatigue(軍の雑役・疲労)」に由来するファティーグパンツは、米軍の作業着全般を指す軍事用語です。その代表モデルであるOG-107のディテール(四角いパッチポケット、バックのフラップポケット)を取り入れてファッション化したものを、日本では主に「ベイカーパンツ」と呼んで区別しています。
主要なカジュアルパンツの特徴とポジショニングを客観的に比較したデータは以下の通りです。