どんなに相性の良い後作野菜を選んでも、前作の病害虫を土中に残したままでは結果は伴いません。後作の定植前に行うべきトマト撤去後の土壌改良とセンチュウ青枯病予防の核心プロセスを検証します。
第一歩は、「病原菌の住処を徹底的に物理排除する」ことです。トマトを片付ける際、地際でハサミを入れて茎だけを取り除く人がいますが、これは重大な過失です。青枯病菌やネコブセンチュウは根の細部に潜伏しています。スコップを深く入れ、太根から細根まで残さず掘り上げて畑の外で密閉廃棄することが鉄則です。
続いて行うべきが、残暑の熱エネルギーを利用した土壌還元消毒です。8月下旬から9月上旬の気温が30度を超える晴天期に、畝に米ぬか(1平米あたり約100g)をすき込み、たっぷりと注水して透明ビニールマルチで完全に覆います。2〜3週間密閉することで土壌温度は50℃以上に達し、病原菌やセンチュウの卵が死滅するだけでなく、有用微生物が爆発的に増殖してふかふかの土壌へと生まれ変わります。
猛暑期の消毒期間が取れない場合は、完熟牛糞堆肥や有用微生物資材(カルスNC-R等)を投入し、土壌中の善玉菌比率を急速に回復させます。さらに、トマト栽培で消費されたカルシウムとマグネシウムを補うため、有機石灰や苦土石灰を1平米あたり100〜150g混和し、崩れたpHバランスを整えてから後作の作付けに入りましょう。