茨城県民にとって、11月13日は特別な高揚感を伴う日です。県内の公立小・中・高校が公立学校の休業日(休み)となり、街が一気に祝祭ムードへと塗り替わります。しかし、なぜこの日が選ばれ、なぜ休日として機能しているのでしょうか。
茨城県が公表している公式郷土資料によると、その発端は明治4年(1871年)11月13日の廃藩置県後の府県統合に遡ります。それまで乱立していた水戸県、松岡県、宍戸県、笠間県などが統合され、布達によって初めて「茨城県」という県名が公式に使用された日を記念し、1968年(昭和43年)に県条例として制定されました。郷土の歴史を学び、郷土愛を深めることがその制定趣旨です。
そして、この「休み」は単なる休息にとどまりません。2026年11月13日は金曜日となるため、週末の土日と接続して「実質的な3連休」が自動生成されます。これにより、県内外のレジャー消費を猛烈に刺激する経済装置として機能する構造ができあがっています。
県内の公立施設(アクアワールド茨城県大洗水族館、ミュージアムパーク茨城県自然博物館、国営ひたち海浜公園など)が入場無料や特別割引を実施するため、家族連れが集中します。さらに、休校の恩恵を受けた中高生やファミリー層は東京方面へも押し寄せ、千葉県の東京ディズニーリゾートでは「11月13日は茨城県民が大量に訪れて混雑する」という現象が毎年の風物詩として定着しています。