キーボードのJIS配列(日本語配列)とUS配列(英語配列)は、単に「キーにひらがなが印字されているかどうか」だけの違いではありません。キーの総数、主要キーの物理的形状、さらにはスペースバー周辺の構造に至るまで、設計思想そのものが大きく異なっています。 大手キーボードメーカーであるPFUが公開している技術資料によると、英語配列は米国国家規格協会が定めた「ANSI INCITS 154-1988」に準拠しており、世界標準のベースレイアウトとして機能しています。キー数は一般的なフルサイズで101〜104キー。一方の日本語配列は「JIS X 6002」などの規格に準拠し、日本語入力特有の変換処理を物理キーで処理するためにキー数が106〜109キーへと増加しています。 物理的な違いで最も視覚的なインパクトを与えるのがEnterキーの形状の違いです。JIS配列のEnterキーは縦に長い逆L字型で面積が広く、小指で強めに叩きやすい形状をしています。対するUS配列のEnterキーは横長の一文字形状であり、縦の面積は狭いものの、ホームポジションの小指からわずか1キー分右に手を伸ばすだけで届くため、タイピング時の手の横ブレを最小限に抑えられます。 また、スペースキーの長さの違いも見逃せません。JIS配列は親指の周囲に「無変換」「変換」「カタカナ/ひらがな」といった専用キーを詰め込むため、スペースキーの横幅が短く設計されています。US配列ではそれらの変換専用キーが存在しないため、スペースキーが非常に長く、左右どちらの親指からでも自然な角度でキーを捉えられる構造になっています。
日本語配列と英語配列の違いを徹底解剖!後悔しない最新の選び方
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