SNSや大手口コミサイトにおいて「沖縄の海にも引けを取らない」と絶賛される鳥居浜海水浴場の透明度と評判ですが、現場検証からは時間帯と気象条件による明確な変化が浮かび上がってきます。
海洋気象データ(海天気.jp等)の分析によると、鳥居浜の水質が最も際立つのは、南寄りのオフショア(陸から海へ吹く風)が吹き、波高が0.5メートル以下のベタ凪となる午前8時から11時前の時間帯です。この時間帯は砂の巻き上げが最小限に抑えられ、水深2メートル以上の場所でも海底の起伏や泳ぐ魚の影がくっきりと投射されます。正午を過ぎて海水浴客の密度がピークに達すると波打ち際付近の砂が舞い上がりますが、それでも数メートル沖に出れば底抜けの透明感が維持されます。
また、鳥居浜は関西・北陸エリア有数のサーフィン・ボディボードスポットとしても名声を博しています。ただし、開設期間中の7月11日から8月30日までは、海水浴客の安全を最優先とする厳格なエリア規制が敷かれます。遊泳エリアを示すブイの内側でのサーフィンは全面的に禁止され、サーファーは指定された境界外の白浜寄りエリア等へ誘導されます。海水浴シーズン外(春・秋・冬)には日本海特有の美しいブレイクを見せる一方で、夏季は家族連れが安心して漂えるベタ凪の日が続くという、見事な二面性こそが鳥居浜の真骨頂です。