検査薬の反応を待つ間、自身の体調のわずかな揺らぎを「もしかして…」と意識してしまうのが妊娠超初期症状の兆候です。医学的には、妊娠0週から妊娠3週末(生理予定日の直前)までの時期を「妊娠超初期」と通称します。
受精卵が子宮内膜へと根を張る着床のタイミングにおいて、一部の女性は極めて微細な生体シグナルを感知します。代表的な兆候としては、受精卵が内膜を傷つけることで起こるごく少量の出血である「着床出血」、下腹部がチクチクと引っ張られるような違和感、そして黄体ホルモン(プロゲステロン)の活発な分泌に伴う異常な眠気や倦怠感、基礎体温の「二段上がり(高温期の中盤でさらに体温が一段上昇する現象)」などが挙げられます。
ただし、ここで留意すべきは、これらの兆候のほとんどが「月経前症候群(PMS)」の諸症状とホルモン分泌の構造上、酷似している点です。生理前にもプロゲステロンは大量に分泌されるため、胸の張り、頭痛、イライラ、下腹部痛だけを根拠に妊娠を特定することはできません。着床完了の時期と症状の現れ方には大きな個人差があり、まったくの無症状のまま順調に妊娠を継続する女性も全体の3割以上を占めます。