実際の街中やディーラーの現場で、7人乗りコンパクトカーはどのように使われ、どのような評価を受けているのでしょうか。編集部が取材した2家族のリアルな声を紹介します。
東京都内の戸建て住宅に暮らすAさん(30代・共働き夫婦・子ども2人+近所に住む両親)は、大型ミニバンからシエンタの7人乗りへダウンサイジングしたオーナーです。
「以前は2.0Lクラスのミニバンに乗っていましたが、都内の狭い路地でのすれ違いや、スーパーの狭い駐車枠への駐車がストレスで仕方ありませんでした。平日は妻が1人か子どもと2人でしか乗らないため、『9割の日常』に合わせてシエンタに乗り換えました。普段は3列目を床下に沈めて巨大な荷室として使い、月に1〜2回、近くに住む私の両親と一緒に外食へ行く時だけ3列目を引き出しています。両親は乗り降りが本当に楽だと喜んでくれますし、片道15分のレストランへ行く程度なら子どもたちも『隠れ家みたい』と喜んで3列目に座っています。私たちにとってこれ以上の正解はありませんでした」
一方で、地方都市で中学生と小学生の3人の子どもを育てるBさん(40代・会社員)は、後悔を滲ませる体験を語ってくれました。
「子どもが小さかった頃はフリードで全く問題なかったのですが、長男が中学生になり身長が170cmを超えたあたりから状況が一変しました。部活動の遠征で家族5人とチームメイト2人を乗せて高速道路を走った際、3列目の足元があまりに狭く、エアコンの冷気も届きにくいため、車内が険悪なムードになってしまいました。結局、わずか3年でMクラスミニバンへ買い換える羽目になり、最初から大きな車にしておけば無駄な出費をせずに済んだと反省しています」
これらの生々しい声が物語るように、「平日の日常利用がメインで、多人数乗車は近距離・短時間の移動に限られる」ケースでは絶大な満足度を得られるのに対し、「身体の大きな同乗者を乗せて中長距離を移動する頻度が高い」家庭では、時間とともに不満が爆発する構造が浮き彫りになります。