イザナギ・イザナミ家系図の真相!三貴子と黄泉の国の謎を徹底解剖

イザナギ・イザナミ家系図の真相!三貴子と黄泉の国の謎を徹底解剖

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神話における「国生み」「神生み」の順番は厳密に定められていますが、その歩みは決して順風満帆ではありませんでした。淤能碁呂島に天の御柱(あめのみはしら)を立てた二柱は、柱の周りを左右から回り、出逢ったところで契りを交わします。しかし、この最初の試みで産み落とされた水蛭子(ヒルコ)は、骨のない不完全な姿であったため、葦船に乗せて海に流されてしまいました。

なぜヒルコは海に流されたのか――。高天原の神託によって明かされた真相は、「女であるイザナミから先に声をかけたことが不吉であった」という古代の禁忌(タブー)でした。男性優位の社会規範や正しい言霊の順序を重んじる古代信仰が背景にあり、男神であるイザナギから声をかけ直す儀式を再履行したことで、淡路島を筆頭に本州、四国、九州など「大八島(おおやしま)」が次々と生み出されることになります。

国生みを終えた二柱は、風、海、川、山、木、草などの自然神を生む「神生み」へと移行します。イザナギ・イザナミの子供一覧は国土を含めると四十柱を優に超えますが、その終焉は突然訪れました。火の神である迦具土神(カグツチ)を出産した際、イザナミは陰部に大火傷を負い、生死を彷徨うことになります。

カグツチ誕生の理由は、人間社会に文明と火をもたらすための不可欠な神格の出現でした。しかしその代償は大きく、苦痛に悶えるイザナミの嘔吐物や糞尿からも金山毘古神(カナヤマヒコ)や波邇夜須毘売神(ハニヤスヒメ)といった土木・鉱山の神々が生まれたものの、イザナミは遂に命を落とし、死者の国である黄泉の国へと旅立ってしまったのです。逆上したイザナギは十拳剣(とつかのつるぎ)で我が子カグツチの首を切り落とし、その血や遺体からも数々の武神・刀剣の神が派生しました。

高橋 健太
著者

高橋 健太

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。