出願倍率が確定に近づく中で、受検生が最も注視すべきは神奈川県公立高校のボーダーラインと合格最低点の推移です。多くの受検生が誤解していますが、倍率が1.3倍から1.6倍に急騰したとしても、合格最低点が30点も40点も跳ね上がるわけではありません。
神奈川の選考基準(S値)において、倍率上昇によって切り捨てられるのは主に出願層の下位15〜20%です。合格ライン直下に位置する上位・中堅層の密度はそこまで劇的には変化せず、実際のボーダーラインの変動は例年「5点から12点程度」の範囲に収まります。つまり、倍率の数字に怯えて平常心を失い、本番で本来の実力を5点落とすことのほうが、倍率上昇そのものよりも遥かに致命的です。
神奈川県公立高校の最終出願状況ニュースが確定した後、残された期間で成否を分けるのは、各教科の基本・標準問題(正答率50%以上)の取りこぼしをゼロに抑える執念です。難問奇問に手を出して時間を浪費する受検生から脱落していきます。高倍率の学校ほど、誰もが正解する基礎問を盤石に仕留めた受検生が最後の1枠を勝ち取ります。