性別の告知を心待ちにするあまり、ネット上で出回る俗信や経験則に過剰に振り回されてしまう親御さんも少なくありません。民間療法や迷信の類いは古くから存在しますが、現代の科学的見地から冷静に検証しておく必要があります。
代表的な迷信に「お腹が前に突き出すように尖って出ると男の子、横に丸く広がると女の子」「つわりが重いと男の子」「ママの顔つきがきつくなると男の子、優しくなると女の子」といったものがあります。しかし、これらに医学的根拠は一切ありません。お腹の出方は妊婦の骨盤の傾きや腹筋の強さ、胎児の背中の向き(第1胎向・第2胎向)によって決まる物理的現象であり、つわりの重篤度はhCGホルモンに対する母体の感受性によるものです。
また近年、海外から流入した「ジェンダー・リビール(家族やパートナーに性別をサプライズ発表するイベント)」の人気が高まるにつれ、「早く確定させてケーキや風船を発注したい」と焦るプレパパ・プレママが急増しています。しかし、判定を急ぐあまり医師に無理な診断を迫ったり、一度の示唆を鵜呑みにして高額なベビーグッズを単一の色で買い揃えてしまう行為は推奨できません。命の形は個体差の連続であり、機械の向こう側にいるのは生身の胎児であることを忘れてはなりません。