自治体が実施する健診のうち、1歳6か月健診と3歳児健診の間に位置する「2歳半」は、歯科健診のみを実施する地域や任意健診にとどまる自治体も多く、公的な確認機会が途切れやすい空白ゾーンとなっています。そのため、保護者の不安はインターネット上のQ&AサイトやSNSへと集中する傾向が見られます。
育児掲示板やSNS上で交わされるリアルな書き込みを分析すると、次のような葛藤が浮き彫りになります。
「支援センターで同じ生まれ月の子と並んだ瞬間、頭半分以上小さくて息が止まりそうになった。相手のママは悪気なく『小さくて可愛いね』と言ってくれたが、胸に突き刺さって泣きながら帰宅した」(大手知恵袋サイトへの投稿)
「2歳半の任意測定で81cmと言われ、成長曲線の帯からわずかに下に外れた。保健師さんからは『元気なら様子見でいい』と言われたけれど、小児内分泌科にすぐ連れて行くべきか毎日メジャーを持って子どもの後ろをついて回っている」(SNS上の子育て手記より)
こうした声から見えてくるのは、「数値そのものの問題」以上に「他者との比較による孤立感と焦燥感」です。保育園の集合写真や公園でのふとした並び姿を目にするたび、周囲の目線に過敏になってしまう心理状態が親を追い詰めています。行政の健診で「要観察」のチェックがついたとしても、それは病気の診断ではなく「3歳児健診までの半年間、伸びの推移を定期的に記録していきましょう」というフォローアップの合図に過ぎません。