2022年度から年次進行で導入された新学習指導要領に伴い、高校の歴史科目は大きな地殻変動を遂げました。従来の「世界史A」「世界史B」の区分が廃止され、必履修科目「歴史総合」(日本史と世界史の近現代を融合した科目)を履修した上で、選択科目として世界史探究 山川教科書を学ぶ体系へと完全刷新されています。
改訂における最大の特徴は、単なる知識の暗記から「歴史の大きな枠組みの理解とグローバルな一体化プロセスの追究」へのシフトです。山川出版社の『世界史探究』では、古代から現代に至る壮大な歴史過程を、以下の4つの明確なステージに構造化して展開しています:
- 第1期:各地域における固有文明の成立期(孤立した諸地域世界の形成)
- 第2期:諸文明の交流とネットワークの拡大期(ユーラシア規模の交易と交流)
- 第3期:欧米諸国主導による世界の一体化期(大航海時代から産業革命、帝国主義へ)
- 第4期:一体化がさらに深化した現代のグローバル化世界(相互依存と新たな課題)
旧課程の『詳説世界史B』と新課程の『世界史探究』、さらに一般向け再編集版の違いを整理したのが下表です。
大学受験生はもちろんのこと、大人の学び直しにおいても、これから新規で購入するのであれば新課程の世界史探究教科書を選ぶのが賢明です。現代の世界がいかにして結びつき、なぜ各地域で軋轢が生じているのかという根本的な問いに対し、最新の歴史学的視点からクリアな解答を与えてくれます。