Q1:若い世代でも駅や街中で歩くのが異様に遅い人が増えているのはなぜですか?
A1:近年の若年層において歩行が遅くなる最大の要因は、スマートフォンへの過度の視線集中による「歩行認知の麻痺」です。歩きスマホを行っている際、脳の注意資源は画面のテキストや動画に奪われ、視界の周辺視野が約3分の1にまで狭まります。その結果、無意識のうちに転倒を避けようとして歩行ピッチが鈍化し、猫背の姿勢が固定化して大腿部の筋力を使わないペタペタとした省エネ歩行が定着してしまっている実態があります。
Q2:デート中に彼氏の歩くスピードが遅くてストレスが溜まります。どう伝えるのが角が立ちませんか?
A2:「もっと早く歩いて」と相手の行動様式を直接否定するのではなく、「私、歩くペースが早めだから、無意識に置いていっちゃったらごめんね。手をつないでペース合わせよう」と自分を主語(Iメッセージ)にして提案するのが効果的です。それでも改善されず、周囲への安全配慮すら怠る様子が見られる場合は、将来の生活価値観の不一致を示す重要なサインとして受け止める必要があります。
Q3:高齢の親の歩くスピードが急に遅くなってきました。病院へ行くべき目安はありますか?
A3:青信号の間に横断歩道を渡りきれなくなった場合や、秒速1.0m(10メートルの平地を10秒以上かかるペース)を下回るようになった場合は、サルコペニアや認知機能低下、パーキンソン症候群などの未病サインの可能性が高いです。まずはかかりつけ医や整形外科に相談し、必要に応じて神経内科やもの忘れ外来での専門的な歩行・認知機能検査を受診することをおすすめします。