施術を選択する上で、実生活に直結するのがダウンタイムの経過と「持ち」の問題です。実際の回復スケジュールと持続性について、詳細な経過を追っていきます。
腫れのピーク期間と職場復帰の目安には、両者で大きな乖離があります。
- 埋没法の腫れ期間:手術当日夜〜術後2日目が腫れのピーク。内出血が出なければ3〜5日で大きな浮腫みは引き、1週間で80%程度、1ヶ月で完全に完成します。週末を利用して手術を受け、月曜日や火曜日からコンシーラーを使って出社・登校する患者が多数を占めます。
- 切開法の腫れ期間:術後3日間は強い熱感と腫れが続き、5〜7日後の抜糸までは糸がついた状態となるため実質的に人前に出ることは困難です。抜糸後も強い腫れや内出血が2週間前後残り、不自然さが抜けて「外出時に他人の視線が気にならなくなる」までには1〜2ヶ月、組織の硬さが取れて傷跡の赤みが白く落ち着く「最終完成」までは半年から1年を要します。
次に、埋没法が取れる確率です。複数の美容外科学会発表や追跡調査の傾向値を総合すると、一般的な2点留めや3点留めの埋没法において、術後3〜5年以内に二重ラインが消失または著しく薄くなる確率は約10〜20%に達します。目を強くこするアレルギー体質の人、コンタクトレンズの着脱でまぶたを日常的に引っ張る人、そして蒙古襞の突っ張りが強いにもかかわらず無理に幅広平行二重を作った人は、脱落率がさらに高まります。
近年は糸を複雑にクロスさせて固定する「自然癒着法」や「線留め」を謳う手法が増加しており、点留めに比べて強度は向上しているものの、生体内に異物(ナイロン糸等)を留めている以上、テンションがゼロになることはあり得ません。10年、20年という長期スパンで見れば、埋没法はどこかのタイミングで掛け直しが必要になる可能性を内包している施術だと捉えておく必要があります。