表情がかたいの漢字はどれ?硬い・固いの使い分けと緊張を解く心理学

表情がかたいの漢字はどれ?硬い・固いの使い分けと緊張を解く心理学

表情がかたいの漢字はどれ?硬い・固いの使い分けと緊張を解く心理学についての真相をお届けします。

結論から申し上げますと、人の顔つきやこわばった様子を表す際の正解は「表情が硬い」です。

なぜ「固い」や「堅い」ではなく「硬い」が選ばれるのか。その決定打となるのは、反対の意味を持つ対義語との対応関係にあります。日本語の「かたい」という形容詞は、対立する概念を意識するとその本質が瞬時に浮き彫りになります。

「硬い」の対義語は「柔らかい(軟らかい)」です。表情筋が緊張してしなやかさを失い、柔軟に動かなくなっている状態を指すため、対義語が「柔らかい」になる「硬い」を用いるのが日本語の構造上、最も理にかなっています。共同通信社発行の『記者ハンドブック』やNHKの放送用語基準、文化庁の用字用語の指針においても、「表情が硬い」「体が硬い」「文章が硬い」といった用例にはすべて「硬」の文字が指定されています。

それにもかかわらず多くの人がキーボードの前で指を止めてしまう理由は、日本語の「かたまる(固まる)」という動詞の存在です。「緊張で顔が固まった」という表現では「固」を使うため、その連想から「表情が固い」と誤変換してしまうケースが後を絶ちません。しかし、状態を表す形容詞としては「硬い」が規範的表記となります。

山本 拓海
著者

山本 拓海

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。