アメ車の購入をためらう最大の障壁が、排気量5,000cc〜7,500cc超という規格外の大排気量に伴うアメ車旧車維持費の重圧です。日本国内の税制では、初度登録から13年(ディーゼル車は11年)を超えた乗用車に対して自動車税が約15%重課されます。6.0リッター超の排気量を持つ3ナンバー乗用車の場合、毎年の自動車税は実に127,600円に達します。
この維持費の壁を突破する現実的な裏技として愛好家の間で定着しているのが、後部座席の構造変更や荷室容積の要件を満たして取得する1ナンバー登録税金(普通貨物区分)への変更です。1ナンバー化を行うことで、毎年の自動車税は一律で16,000円にまで劇的に引き下げられます。差額は年間で11万円以上になり、5年間保有すれば55万円以上の固定費削減が可能です。
ただし、1ナンバー登録には以下の見落とされがちなデメリットも存在します。
- 車検が1年ごとになる:2年に1度の車検が毎年の法定点検・検査義務へと変わり、毎年の点検基本工賃が発生する。
- 高速道路料金の区分変更:中型車扱い(普通車の約1.2倍)となるため、高速道路を頻繁に利用する長距離ツアラーは走行コストが増加する。
- 乗車定員の制限:2列目シートの固定化やリクライニング制限、場合によっては2〜3人乗りに構造変更する必要がある。
年間走行距離が5,000km未満で、週末の街乗りや近郊ドライブを主体とするライフスタイルであれば、車検手数料の増額分を差し引いても1ナンバー化の恩恵は絶大です。さらに任意保険料の車両保険設定や等級継承の可否など、加入前に保険代理店と綿密なすり合わせを行うことが、購入後の家計破綻を防ぐ分水嶺となります。