Kddi多摩第四ネットワークセンター解剖|要塞Dcの全貌と最新動向

Kddi多摩第四ネットワークセンター解剖|要塞Dcの全貌と最新動向

Kddi多摩第四ネットワークセンター解剖|要塞Dcの全貌と最新動向の要点を分かりやすくまとめてご紹介します。

多摩第四ネットワークセンターの建築技術において、国内外のエンジニアから高い評価を受けているのが、施工を担当した竹中工務店施工による先進的な免震システムです。

施設全体に導入された免震層には、積層ゴムアイソレータやオイルダンパー、減衰装置が緻密に配置されています。東日本大震災級の大地震はもとより、今後想定される首都直下地震や南海トラフ巨大地震で懸念される「長周期地震動」に対しても、建物の揺れを大幅に低減。内部に高密度で格納された数千台規模の精密サーバーラックが転倒・破損したり、ケーブルが断線したりするリスクを徹底的に排除しています。

KDDIのグローバルデータセンターブランド「テレハウス(TELEHOUSE)」は、ロンドンやパリ、ニューヨークなど世界各国で高信頼の代名詞となっていますが、ここテレハウス東京多摩はその最高峰水準に位置付けられています。以下に、本施設のハードウェアスペックと一般的なデータセンターの基準値を比較したデータをまとめました。

項目多摩第四ネットワークセンター仕様一般的な都市型DC基準編集部の見解・評価耐震・構造設計建物基礎免震構造(長周期地震動対応、震度7耐震)耐震構造または一部制震構造竹中工務店の免震ノウハウが集約され、世界トップ水準の揺れ低減を実現。受電体制特別高圧(66kV)異ルート2系統完全冗長受電高圧または特高1系統受電(予備線あり)変電所ルートから完全に分離されており、片側の送電網トラブルでも無瞬断で継続。非常用発電・燃料大容量ガスタービン/ディーゼル発電機(無給油48〜72時間以上)非常用ディーゼル(24時間分備蓄が主流)広域大停電発生時も、外部からの燃料補給なしで3日間稼働できる余力を保持。床耐荷重最大約1.5〜2.0t/㎡(高密度AI・GPUサーバー対応)約0.8〜1.0t/㎡重量化する最新のラックマウント機器や液冷システムを余裕で支える床強度。空調・省エネ性能アイルキャッピング、高効率チラー、外気冷房併用(PUE約1.3前後)従来型床下空調(PUE 1.6〜1.8)気流シミュレーションを徹底した熱だまり防止設計で、空調電力を劇的に削減。

このように、数値データを詳細に検証すると、一般的な都市型ビルを改装したデータセンターとは次元の異なる設計思想で建てられていることが浮き彫りになります。強固な免震構造と耐震性は、単に建物を倒壊から守るだけでなく、「稼働中の電子基板への微小なショックすら防ぐ」という通信キャリア特有の妥協なき基準を満たしています。

山田 真由
著者

山田 真由

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