地域社会における認知度と、学生生活のリアルな実態はどうなっているのでしょうか。SNSやネットコミュニティ、在学生の手記を多角的に検証すると、受験生の抱くイメージと現場の日常にはいくつかのギャップが浮き彫りになります。
まず小樽商科大学頭いい評判についてですが、道内における社会的信用は絶大です。札幌市内の進学校(札幌南・札幌北・札幌西・札幌東など)において、小樽商科大学は「北大文系に届かなかった実力者が手堅く進む名門校」として認識されており、親世代や企業のベテラン採用担当者からの評価は非常に高いものがあります。親戚付き合いや道内での婚活市場、就職面接において「小樽商科大出身」という経歴は、知性と堅実さを兼ね備えたエリート層として丁重に扱われるのが実情です。
一方で、本州以南における知名度には明らかな課題が存在します。首都圏の就職市場では「国立大学であることすら知られておらず、地方の小規模私立大学と混同された」というOBの苦い経験談も散見されます。東京本社での就職活動を行う際は、大学名だけで書類選考を無条件通過するような「旧帝大プレミアム」は期待できず、個人としてのガクチカ(学生時代に力を入れたこと)やSPI試験の自力突破が不可欠となります。
また、合格者が直面する物理的な洗礼が、小樽駅から大学へと続く名物「地獄坂(じごくざか)」です。急勾配の坂道を毎日徒歩で登る過酷な通学路は、冬期間には凍結した路面と積雪が加わり、学生生活の体力を厳しく試されます。小樽市内での下宿生活を選択する学生がいる一方、JR函館本線の快速エアポートを利用して札幌市内から片道40〜50分かけて通学する学生が過半数を占めており、「キャンパスライフの華やかさ」を過度に期待するとギャップに悩まされる可能性があります。