九州の私立最高峰を語る上で欠かせないのが、鹿児島の名門ラ・サール高校との比較です。昭和から平成中期にかけては「東の開成、西のラ・サール」と称され、ラ・サールが全国から秀才を集めて圧倒的な存在感を誇っていました。しかし2010年代以降、ラ・サール高校との難易度比較において久留米附設が優位に立つ局面が定着しています。
両校のパワーバランスが変化した最大の要因は、地理的利便性と少子化に伴う保護者の意識変化です。久留米市は博多駅から新幹線やJR快速、西鉄特急を使えば30分から40分圏内に位置し、福岡都市圏から無理なく自宅通学が可能です。「親元を離れさせて全寮制で鍛え上げる」という昭和・平成初期の教育モデルから、「手元に置いて良質な通学教育を受けさせたい」という近年の家庭ニーズのシフトに合致したことが、久留米附設優位の構造を決定づけました。