メディアや新書でその名を目にする機会が急増している大脇幸志郎(おおわき・こうしろう)氏。まずはその基本プロフィールと人物像を整理します。
大脇氏は1983年生まれ(愛知県出身)で、2026年現在で42〜43歳を迎えています。言論界においては脂が乗り切った世代であり、臨床の最前線を知る現役世代としてのリアリティと、学術的な知見を俯瞰する冷静さを兼ね備えている点が大きな特徴です。
日本の最高峰とされる東京大学医学部医学科を2008年に卒業。一般的なエリート医師のキャリアパスといえば、大学医局での出世や先端研究、あるいは専門医としての独立開業が王道とされますが、大脇氏が選んだ軌跡は極めて特異でした。医学部在学中から人文科学や文学、出版文化にも深い関心を寄せ、医学という自然科学の枠組みを「人間と社会の営み」という広い視野から捉え直す批評眼を培っていったのです。