視聴率の低下とイメージの悪化は、番組編成と収益構造にダイレクトな打撃を与えました。『笑っていいとも!』『めちゃ×2イケてるッ!』『とんねるずのみなさんのおかげでした』といった長寿看板番組が2010年代半ばから後半にかけて相次いで幕を下ろしましたが、その後継となるヒット番組の育成は難航を極めました。
看板番組の終了は単なる編成の入れ替えにとどまらず、巨額の広告収入の減少を意味します。広告主である企業側は、費用対効果の観点からテレビCM枠の選別を加速。特に13歳から49歳を中心とする「コア視聴率」が伸び悩む枠からは、ナショナルクライアントと呼ばれる大手スポンサーの撤退が相次ぎました。
この結果、フジテレビ単体の放送事業は営業赤字に転落するなど、深刻な財務圧力にさらされることになります。親会社であるフジ・メディア・ホールディングス全体では、不動産事業(サンケイビル等)の堅調な収益が屋台骨を支えているものの、「本業であるテレビ放送事業が稼げない」という構造的な歪みが浮き彫りとなりました。