「鳥居」という独特の名称と起源には諸説ありますが、最も有名なのが日本神話の「天岩戸(あまのいわと)神話」に由来する説です。
太陽神である天照大御神(アマテラスオオミカミ)が洞窟に身を隠し、世界が暗闇に包まれた際、八百万の神々は彼女を外へ誘い出すために「常世の長鳴鳥(とこよのながなきどり=鶏)」を集めました。神々は止まり木を作って鶏を止まらせ、一斉に鳴かせたといわれています。この「鳥が止まっていた木」が転じて「鳥居」になったという伝承が、今日広く知られる語源のひとつです。
学術的には、参拝者が「通り入る(とおりいる)」という言葉が訛って「とりい」になったとする言語学的な説や、古代アジアの門建築(インドのトラナ、朝鮮半島の紅箭門など)が海を渡って伝来・発展したとする比較文化論的な説も提唱されており、鳥居の歴史と起源は今なお古代史のロマンを秘めています。