『戦闘潮流』の作中において、ジョセフの先読みは数々の強敵を打ち破る決定打となってきました。単なる挑発にとどまらず、心理戦の主導権を握るための布石として機能している点が特徴です。
特に読者の間で語り継がれているのが、柱の男の一人であるエシディシ戦です。ジョセフは張り巡らせた毛糸の結界でエシディシの腕を切断した際、「次にお前は『貴様! いつの間に!』という!」と先読みを仕掛けます。エシディシが実際に「き…貴様! いつの間に!」と発言し、直後に「ハッ!」と息を呑むリアクションは、この技の様式美を完璧に体現した名場面です。しかしその後、エシディシが突如「あァァァんまりだァァアァ」と号泣して精神をリセットし、ジョセフの裏をかく展開へと繋がるなど、ハイレベルな心理戦の応酬が描かれました。
さらに、サイボーグとして復活したドイツ軍人ルドル・フォン・シュトロハイムとの共闘や、波紋の師匠リサリサ、親友シーザー・ツェペリとの修行を経た後の戦いでも、ジョセフの観察眼は冴え渡ります。終盤の究極生命体となったカーズとの最終決戦においても、「これも計算のうちかジョジョ!」と叫ぶカーズに対し、「そうだぜッ! 最初からすべて計算どおりさッ!」とハッタリをかます場面があり、先読みの精神は物語のクライマックスまで一貫してジョセフの最強の武器であり続けました。