物語を狂気へと導いたゴルゴン三姉妹の魔女たち、そしてその歪んだ愛情に翻弄されたクロナの結末には、救いと悲哀が入り混じっています。
数々の非道な人体実験を繰り返したメデューサの死亡シーンは、自らが創り出した狂気の結晶であるクロナの手によってもたらされました。メデューサはクロナに対して嘘の母性を見せ、都合よく操ろうと抱擁を交わしますが、完全に狂気に堕ちたクロナの黒血によって体を内側から破壊され、凄惨な死を遂げます。
姉であるアラクネは、肉体を捨てて「狂気そのもの」の概念へと変貌。しかし、退魔の波長を極めたマカとソウルの魂の共鳴「魔人狩り」によって討ち滅ぼされました。マカがアラクネの魂を回収したことで、ソウル・エヴァンスは念願の「デスサイズ」へと進化を遂げます。
そして読者が最も気をもむクロナの生死について、原作漫画においてクロナは死亡していません。魔導具「BREW」と黒血の力を用い、自らの身体ごと鬼神・阿修羅を月面へ永久封印する道を選びました。マカたちと交わした友情を胸に、月を狂気ごと包み込むドームとなって眠りにつくという、切なくも崇高な自己犠牲の結末でした。