Q1:連れ込み宿と現在のラブホテルにはどのような法的な違いがありますか?
A1:かつての連れ込み宿は一般的な「旅館業法」の簡易宿所や旅館として営業していましたが、1985年の改正風俗営業法以降、休憩を主目的とする設備(特定の照明や内装、無人精算機など)を持つ施設は「店舗型性風俗特殊営業(4号営業)」として厳格な立地制限や構造規制を受けるようになりました。現在のラブホテルはこの法区分に基づいて運営されています。
Q2:連れ込み宿の利用者はどのような人たちだったのですか?
A2:主たる利用者は一般の若い未婚カップルや夫婦でした。戦後の深刻な住宅密集事情により、自宅にプライベートな空間がなかった一般市民が日常的に利用していたほか、売春防止法施行以降は風俗目的の利用や密会など、幅広い層に利用されていました。
Q3:なぜ「アベック宿」や「円宿」など複数の呼び名が存在したのですか?
A3:時代や地域、利用実態によって呼び名が変化したためです。「円宿」は戦前〜戦後の大阪などで広まった定額料金制(一円、数百円)に由来し、「アベック宿」は1960年代にカップルを指すフランス語「アベック」が流行語になった際にメディアや若者の間で定着しました。「連れ込み宿」は行政や警察、報道が用いた総称的な呼び方です。