伊勢佐木町モールのゲートをくぐると見えてくる、重厚感と温かみを兼ね備えたビル。ここが1909年(明治42年)創業の有隣堂発祥の地です。全国的に書店の減少が叫ばれるなか、この本店には連日多くの来店客が足を運び、活気にあふれています。
再注目の最大の起爆剤となったのが、公式YouTubeチャンネル「有隣堂しか知らない世界」の大ヒットです。MCを務めるミミズクのキャラクター「R.B.ブッコロー」の鋭い毒舌と、愛すべき書店員たちの偏愛に満ちたマニアックなトークがSNSで拡散され、YouTube界隈でも異例のカルチャー現象を巻き起こしました。
「動画で紹介されたあの個性派スタッフに会ってみたい」「画面越しに見たあの文房具を実際に手にとってみたい」という視聴者の熱量が、そのままリアル店舗への聖地巡礼という行動に直結しています。かつての本の街・伊勢佐木町の歴史と、デジタルの発信力が見事に融合した現場がここにあります。