妹・町子の没後も美術館の運営と作品の保存に情熱を注ぎ続けた長谷川毬子でしたが、2012年(平成24年)3月31日、心不全のため94歳で逝去しました。葬儀は本人の遺志により親族のみの密葬で執り行われ、静かにその波乱万丈な生涯に幕を下ろしました。
毬子が遺した功績は、2026年の現在においても色褪せることはありません。彼女が設立に尽力した長谷川町子美術館および2026年に新設された「長谷川町子記念館」は、今も多くのファンが訪れるカルチャースポットとして親しまれています。
毬子は単なる「漫画家の姉」という枠をはるかに超え、昭和の黎明期において女性起業家として道を切り拓き、日本を代表する文化財産を創出した偉大な立役者でした。彼女が妹とともに築いたサザエさんの世界は、時代を超えて日本の家族像を照らし続けています。