世間を震撼させた「4630万円誤送金救済プロジェクト」。自治体のミスから始まった騒動は刑事事件へと発展し、連日ワイドショーを賑わせた。阿武町役場とのやり取りや弁済手続のプロセスは、ヒカルの手によって次々と可視化されていった。ネット時代の危機管理と広報のあり方を根本から変えた瞬間である。
返済原資を確保するための事業立ち上げや雇用の創出は、既存の社会福祉や更生プログラムにはない速度で進められた。批判的な声も当然根強く存在した。しかし、莫大な返済を完遂し、自立の道を歩み始めた事実は動かしがたい。メディアが煽る悪人像を、エンターテインメントとビジネスの力で塗り替えてみせたのだ。