テレビや雑誌でおなじみの料理研究家たちも、生姜焼き弁当には独自のこだわりを注ぎ込んできた。なかでも料理研究家の栗原はるみさんが長年メディアで発信してきたアプローチは、多くの家庭で親しまれている。NHK『きょうの料理』などの長寿番組でも紹介されたその技は、タレを最後にしっかりと煮詰めて肉に絡め切り、水分を極限まで飛ばすという基本の徹底だ。
汁気を飛ばした肉は、お弁当箱に詰める前に必ず常温までしっかりと冷ます。温かいままフタをしてしまうと、蒸気が内側に結露となって付着し、せっかくの味がぼやけてしまうばかりか、痛みの原因にもなりかねない。冷ます工程を省かないことこそが、冷めても肉の旨味をギュッと閉じ込め、いつでも最高の一口を届ける秘訣と言えるだろう。