放送当時、ファッション雑誌や女性向けポータルメディアがこぞって特集を組んだのが、土屋百合のワードローブです。トレンドに振り回されすぎず、職場の品格を保ちながらも肩の力が抜けたスタイリングは、アラサー・アラフォー世代をはじめとする働く女性たちの教科書となりました。
劇中で多用されたアパレルブランドは、ADORE(アドーア)、Theory(セオリー)、PLST(プラステ)、ENFOLD(エンフォルド)など、仕立ての良さと立体感のあるドレープが美しい domestic/洗練ブランドが中心。かっちりとしたテーラードジャケットの中に、柔らかなとろみブラウスやワイドパンツを組み合わせる絶妙な塩梅が、意志の強さと柔らかさを同時に演出していました。
また、アクセサリーの使い方も秀逸を極めました。特にネットで問い合わせが殺到したのが、ジュエリーブランドCASUCA(カスカ)の華奢なゴールドピアスや繊細なロングチェーンネックレスです。主張しすぎないミニマルな輝きが、石田ゆり子の透き通るような白肌と絶妙に調和し、職場で悪目立ちしない「洗練された大人の色気」を完成させていました。
ヘアスタイルは、レイヤーを低めに設定した大人上品なミディアムボブ。前髪を軽く横に流し、毛先にワンカールの柔らかなニュアンスをつけることで、骨格を美しく見せつつトップのボリュームをふんわりキープ。美容室で「逃げ恥の百合ちゃんにしてください」とオーダーする女性が続出した現象は、彼女が提案したビジュアルの普遍的な美しさを物語っています。