では、実際に現場で働く職人や地元住民は、潮来市周辺のホームセンターをどのように捉え、活用しているのでしょうか。地元掲示板やSNS、職人たちのコミュニティから集めた生の声からは、極めて合理的で割り切った使い分けの現場が浮かび上がります。
潮来市内で工務店を営む50代の職人は、資材調達の動線について次のように語っています。
「現場が潮来や行方にあるとき、朝7時から開いているコメリパワー潮来店の資材館は生命線です。木材のカットやボルトの買い足しなら市内で全て片付きます。ただ、特殊な海外製金具や特殊樹脂、アンティーク調の建具、趣味の本格レザークラフト用品などを揃えるとなると、車を飛ばして神栖のジョイフルまで行きますね。地元では『潮来にジョイフルがあったら最高なのに』という冗談交じりの会話が昔からよく交わされますが、神栖まで橋を渡ればすぐなので実質的な不便は感じていません」
また、ネット掲示板に投稿された利用者の口コミでも、似たような体験談が多く見受けられます。「潮来のジョイフル本田に行こうとナビを設定しようとしたら見当たらず、結局神栖店だったと気づいた」「ネットでチラシを見ようとしても潮来店が出てこない理由がようやく分かった」といった声が散見され、“潮来のジョイフル”という言葉自体が地域内で広義の愛称・通称として機能してしまっている現状が浮き彫りになっています。