都心部だけでなく、多摩地域を南北に斜断する「立川断層帯」も再び脚光を浴びている。活断層・構造地質学の観点から進められた掘削・人工地震探査によって、地下深部に隠されていた派生断層の存在が相次いで特定されたからだ。地震調査研究推進本部の最新評価でも、これらの断層群が連動した場合の破壊力について議論が続いている。
地殻の歪みは均一ではない。硬い基盤岩と柔らかい堆積層が複雑に入り組む東京の地下構造は、揺れを増幅させるスピーカーのような挙動を見せる。かつては単一のプレート境界地震として捉えられがちだったリスクが、現代の地質探査によって、複合的かつ局所的な破壊をもたらす活断層リスクへと解像度を上げている。