「ダイエット中だから」と、せっかくの衣を剥がして肉だけを食べる姿を見かけることがあるが、あれは美食に対する冒涜であり、何より満足感を著しく損なう。衣を剥がさずして、摂取エネルギーを抑えるエレガントな手法が存在する。
2026年の栄養学トレンドとして注目を集めるのが、「吸油率」のコントロールと「食順アプローチ」の組み合わせだ。揚げ物の衣はパン粉の粒度によって油の含み具合が劇的に変化する。荒目パン粉の吸油率が約15〜20%に及ぶのに対し、細目パン粉は10%前後に抑えられる。自宅で調理する際はもちろん、外食時に衣が薄い店を選ぶだけで、衣を剥がさずとも20%以上の脂質カットが成立するのだ。
さらに、食べる順番も決定的なカギを握る。一口目に肉やかつの衣へ箸を伸ばすのは禁物だ。まずは山盛りのキャベツから食べ進めること。キャベツに含まれる不溶性・水溶性の食物繊維が胃腸の壁を覆い、後から入ってくる脂質の吸収スピードを緩和してくれる。ソースを直接ドバドバかけるのではなく、小皿のソースや粗塩に「ちょん漬け」するだけでも、糖質と塩分の双方を無理なく抑えられる。